パートナーシップ構築宣言とは?【中小企業が取り組むメリットと宣言方法をわかりやすく解説】

目次

最初に

中小企業診断士の大石と申します。宜しくお願いいたします。

近年、原材料費や人件費の上昇が続く中、「適正な価格転嫁」や「公正な取引関係の構築」が重要な経営課題となっています。

そのような中で国が推進している制度が「パートナーシップ構築宣言」です。

  • 「名前は聞いたことがあるけれど、何のための制度かわからない」
  • 「宣言するとどんなメリットがあるの?」
  • 「中小企業でも取得した方がいいの?」

このような疑問をお持ちの事業者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、パートナーシップ構築宣言の概要やメリット、宣言方法についてわかりやすく解説します。

結論

パートナーシップ構築宣言とは、企業が取引先との共存共栄や公正な取引慣行の実現に取り組むことを宣言する制度です。

内閣府、中小企業庁などが推進しており、企業が自主的に宣言を行います。

具体的には、

  • 適正な価格転嫁への対応
  • サプライチェーン全体の共存共栄
  • 下請事業者との公正な取引
  • 働き方改革によるしわ寄せ防止

などに取り組むことを宣言します。

宣言内容は下記の専用ポータルサイトに公開され、誰でも閲覧することができます。

大石

原材料の高騰や人件費の上昇もあり、中小企業が価格転嫁を進めるうえでも重要な制度として注目されています!

パートナーシップ構築宣言を行うメリット

1. 補助金の加点対象になる場合がある

パートナーシップ構築宣言は、多くの補助金で加点項目として活用されています。

例えば、

  • ものづくり補助金
  • 事業再構築補助金(過去公募)
  • 新事業進出補助金
  • 省力化投資補助金
  • その他各種補助金

などで加点措置が設けられることがあります。

補助金採択率を高めるためにも有効な取り組みの一つです。

2. 企業の信頼性向上につながる

宣言企業として公表されることで、

  • 公正な取引を重視する企業
  • 協力会社を大切にする企業
  • 持続可能な経営を目指す企業

としての対外的なアピールにつながります。

特にBtoB企業では、取引先からの信頼向上に効果が期待できます。

3. 価格転嫁交渉を進めやすくなる

原材料費や人件費の上昇が続く中、価格転嫁は重要な経営課題です。

パートナーシップ構築宣言では、価格決定において十分な協議を行うことを掲げています。

そのため、

自社も宣言企業として適正な価格転嫁に取り組んでいる

という姿勢を示しやすくなり、取引先との価格交渉を進めるきっかけにもなります。

4. 金融機関や支援機関へのアピールになる

近年は金融機関や行政機関も、

  • ESG経営
  • SDGs
  • サプライチェーンの健全化

といった観点を重視しています。

パートナーシップ構築宣言は、こうした取り組みを対外的に示す手段として活用できます。

5. 取引先から取得を求められるケースが増えている

大企業を中心に、取引先に対してパートナーシップ構築宣言への参加を推奨する動きが広がっています。

今後は、

  • 新規取引先の選定
  • サプライヤー評価
  • ESG評価

などの場面で、宣言の有無が確認されるケースも増えていくと考えられます。

パートナーシップ構築宣言のデメリットはある?

宣言に費用はかかりません。

また、認定制度ではなく自主宣言制度であるため、取得のハードルは比較的低いといえます。

ただし、宣言した内容については実際の取引でも遵守することが求められます。

そのため、

  • 一方的な価格決定
  • 過度な短納期要求
  • 不合理なコスト負担の押し付け

などは避ける必要があります。

パートナーシップ構築宣言の方法

宣言は専用ポータルサイトから行います。

基本的な流れは以下のとおりです。

STEP
宣言内容の作成

所定のひな形を参考に、代表者名での宣言文を作成します。

STEP
ポータルサイトへ申請

サイト内で申請内容を入力し、宣言文を添付して申請します。

STEP
事務局確認後に公開

事務局で確認完了後、問題がなければ10日後を目安に宣言内容が公開されます。

中小企業こそ取得をおすすめ

パートナーシップ構築宣言は、大企業だけでなく中小企業にも多くのメリットがあります。

特に、

  • 補助金活用を考えている
  • 価格転嫁を進めたい
  • 企業の信頼性を高めたい
  • 取引先との関係強化を図りたい

という企業にはおすすめです。

費用もかからず、比較的短期間で取得できるため、まだ宣言していない事業者はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

パートナーシップ構築宣言は、企業と取引先の共存共栄を目指す国の制度です。

主なメリットは、

  • 補助金の加点対象になる
  • 企業の信頼性向上
  • 価格転嫁への対応強化
  • 金融機関や支援機関へのアピール
  • 取引先との関係強化

などが挙げられます。

今後ますます重要性が高まる制度と考えられますので、未取得の事業者は早めの対応をおすすめします。

コーワ中小企業診断士事務所では、パートナーシップ構築宣言の作成支援や申請サポートも行っています。ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次